Galaxy M53 5GのSIMフリー版が2022年4月21日に発売されます。公式サイトの予約ボタンではAmazonからの購入となっています。今までGalaxyシリーズはキャリアからの販売が基本となっていたのでSIMフリー版が直接購入可能となるのはユーザーにとって選択肢の拡大につながります。
現在ではMVNOなどの格安SIMで使用するためにSIMロックフリーの端末を購入するケースが増えているため、Samsungとしても販路を拡大は必要だったと思います。また今後も通信と端末の分離が進んでいくと考えられるので、SIMフリー版の投入はSamsungとしても重要な意味を持つ可能性があります。
キャリア専用モデルは自由が少ない
キャリア専用モデルはそのキャリアの特定の周波数に対応している代わりに日本国内の他社の周波数には対応しない、そのキャリア専用のアプリ(docomoの羊がホーム画面に占有するホームアプリなど)が大量に搭載されている、アップデートの配信が遅い・あるいはそもそも提供されないなどのデメリットがありました。
Galaxy Sはdocomoから専用モデルとして登場してiPhone不在のdocomoを支えてきた歴史があります。その時代にはMVNOは一般的ではありませんでしたし、ユーザーにとってキャリアを変更するという選択肢は今ほどなかったので支障は少なかったのかもしれません。しかし、現在はかなり多くのMVNOが存在しており選択肢がたくさんあります。そういったユーザーにとってキャリアからしか買えないGalaxy Sシリーズは購入しにくいという欠点がありました。
Amazonの予約ページによると価格は40975円。一般的に中級モデルの価格に相当すると思います。iPhoneだとライバルはiPhone SEシリーズ、GoogleのPixelシリーズだとPixel 5a(5G)があります。
プロセッサはSnapdragon 750Gを搭載し、RAMは6GB。6.6インチディスプレイを搭載し、120Hz表示に対応しています。バッテリーは5000mAhのものを搭載して25W充電に対応。生体認証は指紋認証に対応し側面の電源ボタンに内蔵しています。残念ながらFelicaについては非搭載のようです。
日本ではGalaxyシリーズというとハイエンドのSシリーズや折りたたみ型のZ Flip、Z Foldシリーズのイメージが強いです。Galaxyの強みであるハイエンド端末の投入が待ち望まれます。
今後SIMフリー版でSシリーズが投入された場合、Felicaが搭載され、国内キャリアの主要なバンドに対応したハイエンド端末を手軽に買える時代が来るかもしれません。消費者が自由にキャリアを選択でき、必要な機能が搭載された端末が選べるようになってほしいと思います。
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