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原付二種のコストパフォーマンスは最高

原付二種とは50cc以上、125cc未満の排気量のバイクのことを言います。

一般的に言われている原付は50cc未満で、30km/h制限と2段階右折(右左折専用レーンを含み3車線以上の道路で信号か警察官により交通整理されている交差点で)、2人乗りの禁止と高速道路に乗れないなどの条件があるため使い勝手があまりよくありません。普通自動車免許を持っていれば乗ることができるし、原付の免許の取得は技能がありませんので取得しやすいのがメリットとなります。

一方で原付二種は小型自動二輪免許が必要となります。免許が必要ですが、原付での制限である30km/h制限・2人乗りの禁止・2段階右折がないのが特徴です。高速道路には乗れません。

普段の移動する範囲はほぼ原付二種でカバーできる

高速道路を使用するほどの長距離を移動しない場合には原付二種は圧倒的なコストパフォーマンスがあります。

例えば、原付二種でよく売れているシリーズであるホンダ PCXだとWMTCモードで47.4km/L(1人乗車時)となっています。ちなみに私はPCXに乗っていて私の乗り方だと55km/L程度走ってくれています。燃費が良いことで有名なスーパーカブ110だとWMTCモードで67.9km/L(1人乗車時)となっています。

ほとんどの人の生活圏は半径30km以下だと思います。ちなみに国道交通省のサイトによると生活圏には3種類あり、1次生活圏、2次生活圏、地方生活圏があると定義されています。

1次生活圏は役場、診療所、集会所、小中学校等基礎的な公共公益的施設を中心部に持ち、それらのサービスが及ぶ地域。圏域範囲は半径4~6km程度とされています。

2次生活圏は高度の買い物ができる商店街、専門医をもつ病院、高等学校等を中心部に持ち、いくつかの一次生活圏から構成される地域。圏域範囲は半径6~10km程度とされています。

地方生活圏は総合病院、各種学校、中央市場等の広域利用施設を中心部に持ち、いくつかの二次生活圏から構成される地域。圏域範囲は半径20~30km程度とされています。

これらの分類を見る限り私の現在の生活圏は職場までの片道5kmの範囲内で日常的な買い物も全て済ませていますので1次生活圏でほぼ過ごしているということになります。

原付二種は地方生活圏も含めた全ての生活圏に対応可能です。イメージとして、東京都内の朝の混雑時間帯であっても平均時速20km程度は出ると思いますので1~1.5時間あれば地方生活圏の範囲を移動できる計算になりますね。

原付二種は生活のためのバイクだということが出来ます。

ボックスをつければ積載量はかなりある

スクータータイプのバイクであればメットインのスペースにそれなりの積載量がある車種が多いです。スーパーカブなどミッション系のバイクになるとそれがないのでそれなりに積載を望むのであればボックスを搭載するなどの工夫が必要になります。

ボックスのいいところは鍵がついていて、防水性があることです。一般的に売られているバッグタイプのものはレインカバーが付属していることが多いですが突然雨が降ってきたらレインカバーを装着する手間があります。それから鍵がついていないしナイフなどで破られたら防犯性がないということになります。

物をバイクに乗せたまま目的地で行動できるというのはかなりストレスフリーです。自転車などだとなかなかハードタイプのボックスで鍵がついているタイプを載せることが重量の関係で難しいので重量の影響を自転車ほど受けにくいバイクのメリットだと思います。

駐車スペース問題はメリットでもあり、デメリットにもなる

バイクの駐車スペース問題は深刻です。車の停めることのできる駐車場は都市部であってもほぼ整備されている状態ですがバイクになるとなかなかないということがあります。

私の印象としては東京都内で繁華街であれば大体バイク駐車場はあります。店舗に併設されている可能性は少ないのですが歩いて数分程度の場所にコインパーキングがあることが多いです。バイク用のコインパーキングは車に比べてかなり割安であることが多いです。

千葉県北西部、埼玉県南部、神奈川県東部など車社会が強くなってくる地域になってくると駅前にバイク駐車場が存在しない+駅の近くに停める場所が少ない+あったとしても人気で埋まっていて停める場所がないということがあります。一方で、駅からある程度離れた場所の店舗などはバイク専用駐車スペースがなかったとしても停めても支障がないほどのスペースがあったりします。

電車と原付二種で移動コストを比較

私の住んでいる町田駅から日比谷駅までにかかる電車代は片道545円。往復で1090円かかります。移動時間は片道50分程度、往復で1時間40分程度かかります。

これをバイクで移動すると片道36km程度、往復で72kmとなります。駐車料金は日比谷駅周辺の相場はおよそ1時間100円です。バイク駐車場によりますが24時間or12時間最大で500円というところもちょくちょくあります。遊びに行くということを想定すると最大でも500円あれば足りるということになります。バイクの燃費にもよりますが燃費のいい車種とされているPCXでメーカー公表値で47km程度。ちなみに私の所有しているPCXの燃費は夏場で55km程度、冬場でも50km程度です。47kmで計算すると消費燃料は1.53L。2022年6月現在のガソリン価格はレギュラーでおよそ165円から168円程度のところが多いです。168円で計算すると258円かかる計算になります。駐車料金を最大で使ったとしても500円と想定すると往復にかかる費用は758円となります。電車よりも332円安い計算になります。

コストの計算に車両台を含めて見ると、PCXの車両価格+整備費用で安めのところでおよそ330000円かかります。自賠責5年をかけて(14000円)、減価償却の期間を5年でリセールの価格を含めないとすると車両を手に入れるのに344000円かかる計算になります。これを5年で買い換えるとして1年間にかかる費用は74000円。1ヶ月に換算すると6167円。先ほどの町田駅から日比谷駅までの差額332円で考えると月に19回移動すると車両代+自賠責代がトントンになる計算となります。コストを最優先するのであればほぼ毎日乗る人でないと割に合わない計算になります。ただし、これは5年で車両を捨てた場合の価格です。リセールの価格は含みませんし、移動先に無料で駐車できる場合にはもっと計算で有利になります。

さらに車種ももっと安い車種にした場合には計算が変わります。スズキのアドレス110の場合は車両代+乗り出し価格が200000~210000円程度で購入できます。自賠責14000円を追加して224000円。5年で減価償却するとしてリセールを含めない場合、1年間の費用は44800円。1ヶ月に換算すると3734円となります。町田駅〜日比谷駅の差額332円で試算すると月に12回町田駅〜日比谷駅の移動と同じだけの差額の移動すれば車両代と自賠責代をトントンにすることとができます。車両代を抑えることがコスト的にかなり大きい影響を与えることがわかりますね。

公共交通機関と原付二種のコスト以外のメリット・デメリット比較

移動手段はそれぞれメリットとデメリットがあると思います。

私もその時の状況次第では公共交通機関を使用したり、バイクを使用したりと使い分けています。大事なのは移動手段の選択肢を増やしておくことだと思います。

公共交通機関のメリット

  1. 定時運行されている可能性が高い
  2. 自分で運転しなくていい
  3. 事故のリスクがかなり低い
  4. 移動時間に他のことをできる可能性がある

公共交通機関のデメリット

  1. 遅延が発生すると回避する手段が少ない
  2. 自分で好きな場所に寄ることが出来ない
  3. 荷物があると持つのが大変
  4. 座席に座れるとは限らない
  5. 他人と同じ空間に閉じ込められる

原付二種のメリット

  • 他人と空間を一緒にする必要がない
  • 座れないことがない
  • 道中寄りたい場所に寄りやすい
  • 荷物があっても体力を奪われにくい
  • マスクを装着する必要がない
  • 終電という概念がなく好きな時間に出発できる

原付二種のデメリット

  • 渋滞がある場合には巻き込まれる(四輪よりも回避しやすいが)
  • ある程度の運転スキルが要求される
  • 免許を取得する必要がある
  • ヘルメットを装着する必要があり、ヘアスタイルなどに影響が出る
  • 雨の日や寒さ対策・紫外線対策などが必要になる
  • 運転中に好きなことが出来ない
  • 取り締まりリスクがある

維持費が安い

損保ジャパンのホームページによると自賠責の費用は1年契約で7070円、2年単位で契約すると1年換算で4425円(2021年6月時点の料金)。一方で軽自動車は1年契約で12550円、2年契約で19730円となります。ちなみに四輪では契約できませんが、二輪では60ヶ月(5年)契約が可能でこちらを利用すると原付二種は5年契約で13980円、1年換算で2796円まで安くできます。

任意保険に関しては条件によって変わってくると思うのですがお得なのが自動車やバイク保険に付帯できるファミリーバイク特約です。原付二種を複数台持っている場合はこの付帯をつけているだけで全てカバーできるのでかなりお得になります。年齢による保険料の変動がなく、事故を起こして保険を利用しても等級に影響がありません。

デメリットとしては保証内容は自分で選ぶことができず、手厚い保証をつけたい場合には向かないです。またロードサービスの対象外となります。また対象は125cc未満の排気量のバイクのみとなります。

詳しい条件については契約している保険会社の情報を調べてみてください。ちなみに参考にチューリッヒのホームページはこちらです。

オイル交換やタイヤ交換などの費用も排気量が小さいほど安くなる傾向があります。ちなみに私はよく2輪館やライコランドを利用していますがPCXだとオイル交換は大体2000円くらいでできています。2輪館さんのブログの情報ですが、前後のタイヤ交換で20000~25000円程度あれば交換できるようです。

タイヤ交換まで走れる距離については個人差が大きいとは思いますがおおよそ早い人で6000km、遅い人でも12000km程度といったところではないかと思います。自動車だと大体30000~40000km程度で交換目安と言われていますのでバイクの方が早く交換する必要がありますが1回あたりの交換費用が安いということがわかりますね。ちなみに大型自動二輪のタイヤは費用が高いにも関わらず、交換までの距離は大きく125ccと変わらないのでかなり費用がかかります。

選べることは自由であることだ

どんな移動手段にもメリットとデメリットがあります。移動手段として車しかない場合には車が使用できない・車では移動しにくい場所に行く時に困ってしまいます。一方で、公共交通機関しか使えない人は公共交通機関が整備されていない場所に行く時には移動が大変になるでしょう。

大事なのは選択肢を確保できるかどうかだと思います。コストを考えると自動車は所有しない方が明らかにいいです。今では都市部などではカーシェアが普及していますし、移動手段の所有は必ずしも必要ではないかもしれません。ただしバイクに関してはレンタルが車ほど簡単ではないですし、趣味性が高いバイクが中心となっていて価格も高いです。

都市部で生活していて生活圏にバイクを置く場所がある、バイクを所有することで移動時間が短縮できたり荷物を持ち運ぶのが楽になるなどのメリットがある場合には原付二種を所有することは低コストで移動の選択肢を増やしてくれる可能性があります。原付二種を所有することによってあなたの生活がより便利になるのであればぜひ選択肢の一つとして原付二種を検討してみてはどうでしょうか。

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この記事を書いた人

好きなこと、自分の経験したことなどを皆様に向けて発信できたらいいなと思ってブログを始めました。
好きなことは自作パソコン、Apple製品やAndroid端末やスマートウォッチなどを含むガジェット系、バイク、筋トレなどが好きです。
中学1年生の頃にパソコンとインターネットに興味を持ちました。中学生時代は自作パソコンにハマりました。
IT用語辞典に書いてあったユビキタスネットワークという言葉に興味を持ち、将来人々が手にもつ端末は一体どんな形をしているのかと考えて10代を過ごしました。
法学部在学中に家族が病気になり、看護師に興味を持ちました。
法学部卒業後に看護学部に入学し卒業後に総合病院・特養・訪問看護ステーションで働きました。
現在は看護小規模多機能型居宅介護施設併設の訪問看護ステーションで働いています。

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