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一度解約したEvernote、でもすぐに復活契約した理由

先日、長年使用してきたEvernoteからNotionという新たなサービスへの乗り換えを試みました。ところが、一度解約したEvernoteをすぐに契約を復活させることになりました。Evernoteを解約しようと思った理由、その後また契約をした理由について解説します。

EvernoteとNotionはよく「メモを保存できるサービス」としてライバル関係にあるとされています。一見するとメモなど情報を保存するという機能については一緒なのですが、実際に使ってみると細かい部分で機能や使い勝手、そしてユーザーに求められる使い方が異なることが契約を再開させた大きな理由でした。

また今回の契約再開に当たって割引プランについてもお話していますのでお得に契約したい方はぜひチェックしてください。

目次

Evernoteの特徴

Evernoteは、とにかく手軽にメモを取り、保存できることが特徴です。メモの内容について深く考えず、とりあえず保存しておけるのが魅力的です。メモはノートという単位で保管され、ノートには様々なファイルが添付できます。Evernoteの強みはPDFファイル内まで検索ができることです。ファイル内検索ができるとノートのタイトルに検索でひっかかる単語を入れておく必要がないため、何も考えずにとりあえずノートを作成してファイルを添付する事ができます。

私のEvernoteの使い方は手紙、契約書、ネット通販で購入したときの購入履歴、家電の説明書、健康診断や採血や検査結果等の文書をスキャンして保管することです。具体的にはスキャナーで文書をスキャンしてPDFファイルを作成、深いことを考えずにとりあえずEvernoteにノートを作成して添付して保管します。

保管した情報についてはスマートフォン、パソコン等からいつでもアプリやブラウザを介して検索できます。例えば、「そろそろ車検の時期だったような気がする」と思ったらすぐに検索バーに「車検」と入れて検索をかければ直近の車検に関する文書の情報を探し出せます。前回の車検の日が分かれば自動的に次の車検の時期がわかるという感じです。

Evernoteの心地よさは「情報について何も考えずにただ保管する。いつでも情報を簡単に取り出すことができる」ことにあります。まさに「自分の記憶の外部化」ができるのです。

Notionは情報を活用するのに長けている

一方、Notionは情報の整理・管理をより深く考えるサービスです。何をどのように保存するのか、データの整理方法や構造を事前にしっかりと考える必要があります。

Notionのデータベースシステムは、情報の整理・管理にとても優れています。データを様々な形で表示したり、カスタム可能なビューで管理することが可能です。しかし、そういった機能をフルに活用するには、ユーザーにはある程度の使い方を覚える努力が必要です。

Notionはページやデータベース等を作成することができます。データベースやページの中にファイルを添付することもできるので、一見するとEvernoteに似ています。しかし、決定的に違うのはPDFのファイル内検索ができないことです。なので予めページを作成する際にページ内に検索に引っかるように工夫をして置かなければいけません。Notionは予め情報をどのように記録・活用していくかを考える姿勢が必要なんです。

例えば上で説明した車検の時期について、Notionで活用する場合は私であれば予めタスクを管理するデータベースを作成します。データベースには車検のように定期的に実施するタスクや、今後実施するタスクを登録しておきます。車検を実施したら実施日と次回実施予定日をデータベースに登録し、車検証をスキャンしたPDFファイルをデータベースに登録します。

次回車検予定日の日付にはリマインドをする日時を設定できます。設定するとスマートフォンのNotionアプリや登録されたメールに対して通知を送ることができるので、上記のEvernoteの使い方とは違って「次の車検はいつだっけ?」と考えもしなかったとしても忘れてしまうことを防げます。ちなみにEvernoteにもタスク管理やカレンダー登録機能があり、忘れることを防ぐ機能もあるのですがEvernoteの「何も考えずに情報を記録する。記憶の外部化」という私の使い方のコンセプトからは外れてしまいますし、カレンダーはGoogleカレンダーに登録することになるし、タスク管理は車検証のファイルを添付したノートとは別のページでの管理となりますので情報を一元化して管理することはできません。

EvernoteとNotionは似ているように見えるが情報の管理の方法が全然違う

このようにNotionとEvernoteでは車検証の情報を管理することはできますが、管理の仕方に大きな違いがあることがわかると思います。Evernoteであれば「情報を何も考えずに保管し、将来あれってどうだったっけという時にすぐに確認できる記憶の外部化」ができるのに対して、Notionは情報を登録する時に予め将来どのようにその情報を活用したら良いのかを考えて登録するハードルはあるものの、情報を一元的に管理できるのが強みです。

結局のところ、両方のサービスにそれぞれの魅力があることが明らかになり、私はEvernoteとNotionの両方の有料アカウントを契約し続けることにしました。

Evernoteを解約しようと思った理由

私がEvernoteを解約しようと思った理由は料金が高いからです。私は10年以上前からEvernoteを利用していますが料金がどんどん値上がりしていますし、プランも複雑化しています。直近だと2023年4月28日に値上げとサービス内容の強化についてアナウンスしています。

現在は有料プランにはパーソナルプランとプロフェッショナルプランの二種類があります。無料プランもありますが利用できる端末台数が2台、画像・PDF内の検索ができない、月間アップロード容量が60MBまでと制限が結構厳しいため私はパーソナルプランを利用しています。パーソナルプランであれば端末制限なし、ファイル内検索が可能、月間アップロード容量が10GB(1ファイル200MBの制限があるので注意)となっており、私の使い方であればほとんど制限なく利用できるためです。

パーソナルプランは月額プランで1100円、年間払いで9300円(1ヶ月に換算すると775円/月)となっています。私がEvernoteの有料プランを契約し始めたのは2014年ですが、当時は月額450円で1年間プランで4000円でした。9年後の現在で料金が2.3倍にも上昇しています。昔から他に契約しているサブスクリプションとして1PasswordやOnedrive等がありますが、どれも料金は値上がりしています。

値上がり自体は世界的な流れですし、しょうがないと思います。では値上がりに値するほど自分がEvernoteを使っているか?と言われると正直料金に見合わない使い方しかしてないなと思いました。

私が使う使い方の殆どは文書の保管といざというときの検索です。私の生活スタイルのせいではあるのですが忙しいときは文書をスキャンする手間も惜しんでしまいます。「後でまとめてスキャンしてアップロードすればいいや。月間10GBなんてPDFファイルなら無制限感覚で使えるし」と思ってしまい、2,3ヶ月貯めた文書を一気にスキャンしてアップロードする感じでした。

コンスタントにEvernoteを使用し続けるわけではなく、使うときと使わないときでムラがあるのであれば使う月だけ契約したほうが得ではないかと思ってしまいます。それならば「とりあえず一回解約をしてみて不便で困ったらまた契約すればいいや」と思って解約に至りました。

Evernoteは一度解約すると割引プランを提示してくれることがある

そして、Evernoteの解約後にはもう一つ驚きがありました。それは、Evernoteが解約後に25%〜45%の割引価格を提示してくれたことです。これは、継続更新を考えているユーザーにとっては大きなメリットとなります。何も考えずに自動更新するのではなく、解約とサイドの契約の手間は増えますが一度解約をするだけで料金が大幅に割引されました。どのような仕組みになっているのかはわかりませんが、PCからEvernoteアプリケーションに表示されていたアップグレードのボタンからは25%割引でしたがAndroidスマートフォンから同様にアップグレードの案内のボタンを押して見たところ45%割引が提示されました。どちらも1年払いの料金です。

Androidのアプリからのサブスクリプションの契約はGoogle Playストアを経由しての契約となり、EvernoteはGoogleに対して手数料を支払う必要があります。一般的には15%の手数料が発生するようです。一方で、PCのブラウザからの契約であればEvernoteと直接サブスクリプションの契約をするのでEvernote側はクレジットカードの手数料以外は支払う必要がないはずで、クレジットカードの手数料は15%よりも低いはずです。

1年払いにしか割引が適用されませんが料金が9300円の45%オフで5115円という結果に、「文書を数ヶ月貯めてから1ヶ月だけ契約してアップロードするのも手間だし、台数制限があるから検索もしにくくなる」と思いすぐに再契約しました。

今回はEvernote側にとって不利な契約のほうが割引が大きいという意外な結果になりましたが、結果的に安く契約できるという結果になりました。

ちなみに私は1年前にも同様に一度解約をしてから再度契約をした経緯があるのですが、その際にも同様に割引プランが提示されました。いつまでこのようなキャンペーンが行われるのかはわからないですが、以前はソースネクストから3年パック等の割引プランが提供されていたものが現在では提供されていません。私が知る限りでは唯一の割引を適用させる手段となっています。

まとめ

Evernoteではなく今後はNotionに移行しようと一端は決意しましたが、すぐに再契約してしまいました。これからもEvernoteとNotionの特徴をしっかり把握しながら使っていきたいと思います。皆さんも、ぜひお試しいただき、自分にとって最適な情報管理ツールを見つけてみてください。

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この記事を書いた人

好きなこと、自分の経験したことなどを皆様に向けて発信できたらいいなと思ってブログを始めました。
好きなことは自作パソコン、Apple製品やAndroid端末やスマートウォッチなどを含むガジェット系、バイク、筋トレなどが好きです。
中学1年生の頃にパソコンとインターネットに興味を持ちました。中学生時代は自作パソコンにハマりました。
IT用語辞典に書いてあったユビキタスネットワークという言葉に興味を持ち、将来人々が手にもつ端末は一体どんな形をしているのかと考えて10代を過ごしました。
法学部在学中に家族が病気になり、看護師に興味を持ちました。
法学部卒業後に看護学部に入学し卒業後に総合病院・特養・訪問看護ステーションで働きました。
現在は看護小規模多機能型居宅介護施設併設の訪問看護ステーションで働いています。

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