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医療用電子血圧計 エレマーノ2 ES-H56を購入

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病棟時代の血圧計に再会

私が以前働いていた病院ではテルモの電子血圧計が採用されていました。エレマーノ2 ES-H56Dという機種で、HRジョイントというテルモのNFCを採用した非接触式通信に対応した血圧計です。

HRジョイントは電子カルテのシステムと連動していて対応した機器を使用するとNFCが搭載されたPCに直接バイタルデータを転送でき、電子カルテの患者様のバイタルの値に直接入力することができるシステムです。
話だけ聞くと便利そうに見えるのですが電子カルテでそれぞれの患者様のページをあらかじめ開いておかなければならないという欠点がありました。病棟では日勤であれば8~13人程度を担当しており、多床室では4人の患者様がいる状況でした。同時に複数人のバイタルを測定して患者様ごとにバイタルの値をメモにとっておいた方が効率が良いため、HRジョイントを使用せずに直接バイタルデータを手打ちで入力していました。

せっかくのHRジョイント機能を活用しないで使用していた血圧計でしたが、Amazonで医療用の上腕式血圧計を探していたところ偶然見慣れた血圧計の写真を目にすることになりました。

商品ページを見てみると精度がよく、効率よくバイタル測定ができるという評価が多数載っていました。確かに振り返ってみると血圧測定がなかなかできずに困ったケースは確かにあったのですが暴れている患者様だったり、極端に循環状態が良くないなど本当に特殊なケースでした。

病院とは違った視点で電子血圧計が欲しくなった

現在は看多機で通所看護と訪問看護の両方を担当しています。訪問看護では1人の利用者様のバイタルを計測するだけなので病棟違って複数の患者様のバイタルを同時並行で測定するということはありません。しかし通所看護と施設の訪問業務で利用者様全員を担当することがあるため効率よく測定できるバイタルグッズを使いたいと思うようになりました。

会社からバイタルグッズ等必要物品は支給されますが、自分で好きな商品を選ぶことはできません。
私は自分のバイタルグッズは基本的に全て自分で購入して使用しています。そちらの方が効率よく業務を行えるし、ストレスが少ないからです。効率よく業務をすれば記録に使える時間が増えたり、他の業務に充てる時間(計画書・報告書の作成や業務マニュアルの作成等)が増えます。もちろん残業時間も減りますし、残業代が欲しいと思う人もいるかもしれませんが私にとってはお金よりも時間のほうが自分の幸福にとって大切だと考えています。

アネロイド式血圧計と比較

最初の訪問看護ステーションで勤務した時はアネロイド式の血圧計が支給されていました。

電子式ではないためバッテリーが必要ありません。使おうと思った時に電池が切れてしまって使えないということがないのは大きなメリットだと思います。

アネロイド式は聴診器を使ってコロコトフ音を直接自分の耳で聴くため精度が信頼できないと思うことがない(自分の耳が悪かったら信用できませんが)ですが聴診器を取り出して腕に当てるという動作が一手間かかります。

聴診器を使うということはその最中に他の音がほとんど聞こえません。聴診器をあてている最中に話しかけてくる利用者さんはたくさんいます。病棟業務では気にならなかったですが、訪問看護業務や通所看護ではコミュニケーションや周囲の状況を把握する事が大切ですのでなるべく聞こえない時間は減らしたいと思うようになりました。

通信機能搭載のES-H56D、非搭載で安価なES-H56

エレマーノ2は非接触通信(NFC)に対応したES-H56Dと非対応のES-H56の2種類があるようで値段差は公式の価格で5000円です。通信機能は不要ですので今回はES-H56一択となりました。

医療用の血圧計ですので補修部品(カフやマンシェットが劣化しても部品単位で購入可能)がしっかり用意してあるのと流通経路がしっかりしているのは高評価でした。2、3年後に部品が故障しても交換部品がないということになったらもうその血圧計は使えませんからね。

使いやすさ制度については過去に使った経験があるため特段問題ないだろうという評価となりました。

バイタル測定を効率化することは業務の効率に効果がある

看護の対象者は認知症を合併したり、関節が拘縮していたりと簡単にバイタル測定ができない方も多いと思います。

血圧測定に関しては今回エレマーノ2を導入することにしましたが体温測定については少し前からオムロンのMC-682 を使用しています。

こちらの商品は体温測定用の先端部が柔らかく曲がるようになっており、平均15秒で体温測定が可能な予測式の体温計となっています。認知症やるい痩が著名だったり、関節拘縮が激しい利用者だったとしてもより測定がしやすく測定の結果もすぐに得られるため大変使いやすいです。

バイタル測定の機械は使いやすさ、精度、効率を考えて自前のグッズを揃えるのがおすすめです。時間は有限です。あなたが今日何時に帰れるかどうかはいかに効率よく業務をこなすかにかかっています。

信頼できる道具を用意するのは自分に対する投資だと思います。

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この記事を書いた人

好きなこと、自分の経験したことなどを皆様に向けて発信できたらいいなと思ってブログを始めました。
好きなことは自作パソコン、Apple製品やAndroid端末やスマートウォッチなどを含むガジェット系、バイク、筋トレなどが好きです。
中学1年生の頃にパソコンとインターネットに興味を持ちました。中学生時代は自作パソコンにハマりました。
IT用語辞典に書いてあったユビキタスネットワークという言葉に興味を持ち、将来人々が手にもつ端末は一体どんな形をしているのかと考えて10代を過ごしました。
法学部在学中に家族が病気になり、看護師に興味を持ちました。
法学部卒業後に看護学部に入学し卒業後に総合病院・特養・訪問看護ステーションで働きました。
現在は看護小規模多機能型居宅介護施設併設の訪問看護ステーションで働いています。

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